腰痛

腰痛の原因

腰痛の原因については、様々なものがあります。
今回は、腰痛の原因のうち、オフィスでのデスクワークや、立仕事、家事等で同じ姿勢を続けることが原因で生じる腰痛について説明させていただきます。
今後、他の腰痛を引き起こす要因についても順次掲載していく予定でございますので、患者様の症状に思い当たることがございましたら、お早めに治療施 設等にご相談下さい。
放置されますと症状の悪化をまねく場合があります。

腰痛の症状

ぎっくり腰

腰を曲げたり、ちょっと体をひねっただけで起こる症状です。もちろん、重い物を持ち上げた直後の事もあります。はじめは腰全体が痛くて左右どちらが痛いのか判らないような症状がでますが、やがて判ります。
また靭帯や筋起始部の小部分の断裂の事もあります。腰の激痛のため身動きもできなくなり、寝返りをうつことができないという症状もあります。
腰痛といってもはじめて経験した人はあわてますが、楽な姿勢で寝ていれば、それほど痛くないのも特徴です。

椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)

20代、30代の人 に多く椎骨と椎骨の間にある椎間板の中にある髄核が、後方に飛び出し、その為に神経が圧迫され、腰痛や坐骨神経痛を起こすものです。髄核が飛び出すのは第 四第五腰椎の間か第五腰椎と仙椎の間がほとんどで刺激される神経は第五腰髄神経か第一仙髄神経です。症状の多くは片側に起こり、腰から下肢の後ろ側に沿って痛みます。ひどいときは背骨をまっすぐにして立つこともできないくらいの腰痛と足のしびれ、痛み等が起こります。

しかし、座ると側彎が消失しまっすぐになるのがこの病気の症状の特徴の一つです。
これは、坐骨神経に 対する刺激を避ける為に背骨を曲げていた為です。せきをしたり、りきんだりすると、下肢にまでひびく事といった症状もあります。
仰向けに寝て、ひざを伸ばしたまま、足を上げようとすると、腰から下肢のうしろ側が痛んで高く上げられないのは、この病気の重要な兆候です。痛くて靴下をはく動作ができにくくなるといった症状が出たら注意です。
第五腰髄神経が障害されれば、足背では中央部から母指[ぼし]にかけて知覚鈍麻[ちかくどんま]が起こり、親指を反りかえす力が低下します。
第一仙髄神経が障害されれば、足背の小指側の知覚がにぶくなりアキレス腱反射が低下ないし消失します(アキレス腱反射とは、アキレス腱をたたくと反射的に 足が足底のほうに動く反射です)

椎間板性腰痛(ついかんばんせいようつう)

椎間板の老化、過度な負担により、椎間板性腰痛は起こります。椎間板は年齢とともに老化しスポーツなどや重いものを持ったりする仕事による過剰な負荷、加齢の変化などによって、老化した椎間板はひび割れが起こりやすい状態になり、椎間板の線維輪に亀裂が入りていきます。 結果、椎間板の中の水分が失われ、クッションの役割を果たせなくなり、神経が刺激され腰痛を感じるような症状がでます。状椎間板性腰痛の特徴は数分から数十分間座っていたり立っていたりすると、痛みが強くなり、同じ姿勢を痛みによって保てなくなり、横になると和らぐという症状もあります。